2014年02月21日

京都大学との特許権等譲渡契約締結について

2014年02月21日
iHeart Japan株式会社

京都大学との特許権等譲渡契約締結について


 当社は、国立大学法人京都大学(以下、「京大」)から特許権等を譲り受ける契約(以下、「本契約」)を締結しましたので、お知らせいたします。
 本契約に基づいて当社が譲り受ける特許権等とは、京大iPS細胞研究所の山下潤教授の研究に関連する5つの発明について特許を受ける権利です。 山下潤教授は、iPS細胞などの幹細胞から心筋細胞などの心血管系細胞やその前駆細胞を分化誘導する方法を研究されています。山下潤教授の最新の研究成果のうち、高効率な分化誘導方法や高収率な純化方法に関する発明と、そのような方法で得られた心血管系細胞を用いた再生医療等製品やリサーチ・ツールに関する発明が、今回の譲渡対象です。

 山下潤教授は、これらの発明を用いてiPS細胞から分化誘導した心血管系細胞を、心疾患病態モデルのラットやブタに移植する実験を行っており、心機能が大きく改善することを既に確認しています。
 また、これらの発明を用いてiPS細胞から作り出したリサーチ・ツールは、ヒトの生体をより良く模倣しているだろうと考えられており、医薬品の研究開発に役立つと期待されています。

 当社は、より良い医薬品開発を実現すべく、これらの発明を活用したリサーチ・ツールを開発しようとしており、さらに将来においては、重度の心疾患に苦しむ方々を救うべく、これらの発明を活用した次世代再生医療等製品を開発しようとしております。
 当社は、本契約の締結によって、当社にとって必要不可欠な権利を獲得できたという大きな一歩が踏み出せたことを喜ぶとともに、一刻も早く製品をご提供できるように尽力いたします。


<お問い合わせ先>
 iHeart Japan株式会社
 京都市左京区聖護院川原町53
 京都大学大学院医学研究科メディカルイノベーションセンター内
 代表取締役社長 角田健治
 info@iheartjapan.jp
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2013年10月26日

東京大学アントレプレナー道場 2013

今日は、東京大学アントレプレナー道場のビジネスプラン最終発表会でした。 私が指導を担当したチームは惜しくも入賞を逃しましたが、次点で、北京大学渡航権を獲得しました。

私がこれに関わるようになって今年で5年目、指導したチームは6チーム目。 その中には優勝したチームもあれば、北京大学渡航権を得られなかったチームもいますが、コンテストが終わってしまえば、みんな友達。 

今年は、教育プログラムを改良したせいか、特に僅差の戦いになり、最後の最後まで結果が分からないと思っていました。 落選したチームには申し訳ないけれど、これだけ粒揃いだった競争の中で自分の担当チームが次点に滑り込めたのは、正直なところ、嬉しい。

時々、「なんでこの仕事を引き受けたのか」と訊かれるけれど、答えは単純で、「これが趣味だから」。
 若者の自由な発想と、無限とも思えるほどに広がる可能性を感じさせる姿に触れていると、まるでエネルギーをもらうような気がする。 それが第一のインセンティブ。
 そして、この仕事は、後進の育成という意味で、社会に貢献している感覚を強く感じることができる(一種の自己満足だけれど)。 それが第二のインセンティブ。
 「働く動機は、カネではない」と、カネ儲けの方法を教えながら言うのだから、何とも説得力が無い(笑)
 でも、いつか分かってくれるはず。 それで良い。

20131026_UT-Entre.JPG
posted by 角田 健治 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月20日

会社設立

会社を設立し、代表取締役社長に就任しました。 http://www.iheartjapan.jp/
今日からブログのタイトルも変更します。
posted by 角田 健治 at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バイオベンチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月26日

バイオ バブル?

いわゆる上場バイオベンチャーの株価が急上昇している。
 この表は私の定義でバイオベンチャーに分類している企業の2013/01/25終値に基づく時価総額だが、最高額のナノキャリアは1000億円に迫る勢いである。2位のカイオム・バイオサイエンスも700億円を超えており、300億円を超える企業が5社もある。 これがどのくらいすごいことか。 例えば1〜2年前は、数社を除くほとんどの企業が100億円以下で、その数社でさえ300億円を超える企業が1社も無かったと言えば分かってもらえるだろうか。
20130125_BioTechJapan.PNG
 急上昇している企業のうち、数社は株価が上がって然るべき大きな事業進捗があった。しかし、その他は特にそれほど大きな進捗と言えるものは無かった。
 いつから上がり始めたのだろう。 このグラフは直近一ヶ月のものだが、だいたい1月初めになって上がってきたのは見てとれる。 より正確に言うと、事業進捗によって数ヶ月前から上がり始めていて1月初めの上昇とトレンドがうまく切り離せない企業もいくつかあるのだが、他のほとんどの企業はこのグラフの通り、1月初めからの急上昇と言って良い。
20130125_BioTechJapanGraph.PNG

 何があったのか。 業界では、12月半ばの政権交代で株式市場そのものが上げ基調であった上に、1/10に再生医療研究(特にiPS細胞関連)に文科省が1100億円の予算を付けるという発表があったせいではないかと言われている。 いわゆる連想買いというやつで、再生医療に関係の無いバイオベンチャーまで軒並み上昇している感がある。
 実は、2004〜2005年頃もバイオベンチャーの株価は高かった。 日本初のバイオベンチャーの上場は2002年のアンジェスMGで、2003年にはオンコセラピー、2004年にはそーせいが上場した。 その頃のバイオベンチャーの時価総額は500〜1000億円で、それが妥当だったかどうかはともかく、ちょっとしたブームではあった。 それを見て、値付けの根拠を理解しないままバイオベンチャーへの投資を盛んに行ったVCも当時は本当に多かった。 VCから投資を集めるバイオベンチャー側も強気で、「投資させてやっても良い」という態度だったし、非常に高額な株価を提示していた。
 しかし、その後、バイオベンチャーのビジネスモデルや企業価値評価手法が十分に理解されていない日本の株式市場では不安が広がり、上場バイオベンチャーの時価総額は日に日に低下。 新規上場も滞りがちになり、2008年頃から長らく、バイオベンチャーは上場したとしても数十億円の評価でしか上場できない、そもそも手数料が収益源である証券会社がバイオベンチャーの上場を手がけてくれない、という時代が続いた。
 2012年は、典型的なバイオベンチャーのビジネスモデルより早期に収益を上げられるよう、ビジネスモデルを少し改良したようなバイオベンチャーが続々と上場したり、典型的なビジネスモデルのバイオベンチャーも成果を出して価値を理解され始めたり、状況が変わりつつある感があった。 しかし、正直に白状するが、政権交代がここまでバイオベンチャーの時価総額に影響するとは全く予想外だった。 じゃっかんバブルを懸念する声も周りからチラホラ聞こえるが、上場しているバイオベンチャーにとっては嬉しい状況だろう。

 ちなみに、ナノキャリア(4571)、キャンバス(4575)、ジーンテクノサイエンス(4584)、UMNファーマ(4585)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)、セルシード(7776)の6社は、私自身が直接担当した、かつての投資先である。
 今日は、何となく、昔を思い出して、感慨深い。
posted by 角田 健治 at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ベンチャーキャピタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月01日

The Servant, by James C. Hunter

休暇中、「サーバント・リーダー」を読んだ。1998年に出た本を2012年に再度翻訳したものらしい。ともかく、15年程前に書かれた本だ。
 キリスト教の修道院を舞台にしているので、少々宗教臭い部分は否めないが、「論語」などの中国古典を読んだことの無い人は、ぜひ読むべきだと思う。基本的に、既に部下を持っている人か、間もなく部下を持つ人が対象で、それより前の段階にいる人にはちょっと早すぎるかもしれない。
 それにしてもIT革命真っ只中のアメリカでこのような本が刊行されたという事実は興味深い。

 一言で言うと、「servant leadership」とは儒教の「仁」とほぼ同じ概念で、この本は、それをコンサル風に分析&理論化し、小説風に書籍化した本と言って過言ではないと思う。著者もこれが新発見というより再発見であることを自覚しているのではないかと思うが、元敏腕経営者の修道士によって修道院で行われるリーダーシップ研修を舞台にし、キリストやガンジーの例を挙げながら、主張を展開している。
 キリストが生きたのは言うまでもなく2000年前。孔子が生きたのは紀元前500年頃。要するに、少なくともそのくらい昔から文書化され提唱されていることと本質的には同じ。当然ながら、古典好きにとっては目新しい概念ではない。
 しかし、それを現代風に注釈を施した、もしくは、論理的に説明し直したおかげで、近代教育を受けた者、特に理系頭には理解しやすくなったと思う。そういう意味で、良い本だ。

 この本では、「権力」と「権威」を厳密に定義し、「権力」を用いて人を従わせることが終わった現代においては、「権力」ではなく「権威」を以って人を導くべきであると主張している。そして、「権威」を身に付けるための行動規範が提唱されている。
 この主張に至るまでの論理展開は、私がP&Gの研修でさんざん叩きこまれた「consumer is boss」というフレーズに代表される概念ととても似ていて、私にとっては理解しやすい話だった。
 正直に白状すると、私は中国古典好きで、「仁」については概念としてはよく理解していたつもりでいたが、具体的な行動規範にまで落とし込めていなかったことを思い知らされたし、いくつかの点で自身の行動を大きく反省する材料になった。

 良い本だと認めた上で敢えて言う。この本で提唱される行動規範は、言わば「平時の兵法」であって「戦時」にも使えるかどうかは疑問だ。
 言い換えると、ある程度の知性があり感情の起伏を抑えられる相手に対して、かつ、人間関係を築く時間的余裕がある場合に有効な手立てであって、そういう条件が揃わない環境下では成り立たないのではないかということである。
 いや、やはり、はっきり言おう。世に「力なき正義は無力」という言葉があるように、きれい事が成り立たない場面はある。

 この本の強烈な弱点は、この本の中でも問答の形で登場する。ここで提唱される行動規範を導入しようとした組織で、その行動規範を実行しない者がいた場合にどうするか、という問いに対し、いろいろ言葉を尽くして答えようとしているものの、要約すると「組織から追い出せ(もしくは、追い出すと脅せ)」という回答で、実につまらない。
 「権力」ではなく「権威」を用いてリーダーシップを発揮せよと提唱しておきながら、従わない者がいたら「権力」を以って排除せよと言っているのだから、理論的に脆弱と言わざるを得ない。
 実際、キリストは弟子に裏切られた上に処刑され、ガンジーは暗殺された。おそらく、「キリストもガンジーも、個人としては命を落としたが、その思想は死後も滅びなかった」と主張する人もいるだろう。しかし、この本が提唱する行動規範が通用しない相手がいるのは明白だし、この行動規範を用いてリーダーシップを発揮したいと思う人が個人として失脚することを喜ぶだろうかということを考えると、この本で提唱している行動規範は理論的に未完成な部分が残っている。

 そういう弱点はあるものの、「権力」を用いるのは最終手段とし、まずは「権威」を以って人の行動を引き出すことを善しとする考えには大いに賛成するし、ベンチャー企業でも大企業でも凡そ組織の長となるものは、そう心がけて欲しいと思う。自分自身も、「権威」を身に付けるために自らの行動を省みる必要を痛烈に感じた。
posted by 角田 健治 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ベンチャーキャピタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月31日

一票の格差是正

世代別選挙区という案があるみたいだけど、おそらく、80歳以上選挙区、60〜79歳選挙区、40〜59歳選挙区、20〜39歳選挙区からそれぞれ全議席数の25%ずつを選びましょうという感じなんだろうな。それでも今よりはずっと良いだろうけど、平均寿命がだいたい80歳なんだから、80歳以上は1人1票、60〜79歳は1人2票、40〜59歳は1人3票、20〜39歳は1人4票にして選挙をしたら、ちょうど良いんじゃないかな。利害を被る年数に応じた発言権って合理的じゃない?
posted by 角田 健治 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

「安定」を求め、「安定」によって滅ぼされる。

先進国と新興国の関係は、ある意味で、大企業とベンチャー企業の関係に似ている。そして、同じ意味で、老人と若者の関係に似ている。
 多くの人は「不安定」な状態から日々努力して「安定」を目指す。その過程で、能力を高め、経験を積み、人間的に実る。そうやって頑張って「安定」に辿り着くと、皮肉なことに、人は成長を止め、腐り始める。
 腐ろうと思って腐る人はいない。実際に「安定」に辿り着いた人がしたいと願うのは「現状維持」だ。問題は、「現状維持」をしようとしているつもりで、実際には「現状維持」にならないところにある。鉄を鍛えて作った刀をただ保管するだけでは錆びさせてしまうように、刀の刀としての性能を「現状維持」しようとすると磨き続けなければならない。この当然必要な努力を、皆、頭では分かっているのに、実際にできる人はとても少ない。
 起業家は事業を軌道に乗せようと、すなわち、事業を安定させようと努力する。そのために、製品やサービスを向上させ、事業規模を大きくしていく。やがて事業が安定してくる頃には、元「ベンチャー企業」は「大企業」の様相を呈し始める。それでも多くの場合、創業者はビジョンを描ける人であることが多いので、次々とビジョンを新しくして行けば、企業はある程度安定しながらもさらに成長し続けていくことは珍しくない。深刻に大企業病に罹り始めるのは、多くの場合、創業者が去った後だ。
 後継者は、創業者に倣おうとする。その姿を見る部下やさらに次の後継者達は、創業者を含む「過去の成功」に倣うことを善しとする風潮を生み出す。それは即ち大企業病の一つの特徴である前例踏襲主義を会社中に浸透させていくことに他ならない。こうなると新しい試みは生まれなくなり、社会の変化についていけなくなる。それでも一旦ある程度の規模に到達していると、それなりに経営できてしまうので、病状は更に悪化する。
 大企業に入社する人は大きく二種類に別れる。社会に大きな影響を与えたいという野心がある人と、「安定」が欲しい人だ。前者はアクセルになる。後者はブレーキになる。後者は「安定」を求めているつもりで、本人のささやかな幸せを望む気持ちとは裏腹に、実際には企業を腐らせ「不安定」な状態へと陥れていく。
 仕事柄、ここ数年は欧米先進国とBRICsなどの新興国の両方に頻繁に行くようになったが、これと同じことが国でも起きるのを体感する思いだ。知識として持っているのと体感するのはやっぱり違うもので、この仕事に就いてからカラダで理解したように思う。
 新興国の国民は良い意味で野心に満ち溢れている。国民と同じく野心に溢れ、国の成長を牽引している官僚や大企業社員は尊敬されている。それに対し、先進国の国民は野心に乏しく、ほどほどで良いと「現状維持」を望む。先進国では官僚や大企業社員はそれ以外の国民から尊敬されているとは言いがたい。妬みと軽蔑の入り交じった感情で見られているのではないだろうか。

 清流の水も流れを止めてしまうと淀んで濁り始める。

 人は、生きるために「安定」を求め、「安定」によって滅ぼされる。皮肉なものだ。
posted by 角田 健治 at 03:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ベンチャーキャピタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月30日

You can love your business, but...

"You can love your business, but the business never loves you"
--- 誰の言葉だったかな?
これを初めて聞いた時、仕事から逃げる言い訳のように思えて、大嫌いだった。
嫌いすぎて忘れられない言葉になったけれど、
不思議なことに、
仕事でイヤなことがあって、
腹が立った時、
イライラした時、
つらくなった時、
悲しくなった時、
辞めたくなった時、
逃げ出したくなった時、
なぜかこの言葉を思い出して、
「そんなに気にしなくて良いじゃないか。たかが仕事に過ぎないのだから。」と気分を和らげてくれる。
そして、落ち着いてくるとすぐに、やっぱりこの言葉が大嫌いで、
「逃げてはダメだ。ちゃんと取り組もう。」と前向きに思えるようになる。
・・・不思議な言葉だ。
posted by 角田 健治 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 語録 〜負債の部〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

Steve Jobs

慌ただしい一週間が過ぎ、ようやく休日を迎えたので、ずっと観たかったSteve JobsのStanford大学卒業式でのspeechを観た。普通に見たら、有名な「Stay hungry. Stay foolish」が一番印象に残るのだろうが、彼が亡くなった今見ると、「It (= death) clears up the old to make way for the new」という言葉が何だかズシッと響いた。
 次の世代に道を譲る前に、次の世代を育てなければならない。彼はおそらくちゃんとやったのだろうが、私はそれをしていない。それどころか、自らの成功さえまだ掴めていない。

 彼は、「connecting dots」と言っていたが、今やっていることが未来のどこかに繋がっている。繋げようとして繋がるものではないだろうが、必ず繋がると信じていれば、今の自分がしていることに自信が持てる。その感覚はとてもよく分かる。逆に、未来に繋がっていない気がすると、努力が虚しく感じられる。

 彼は、「I was lucky. I found what I love to do, in early in life」と言っていた。今の私は、世界を変えるベンチャー企業を生み出す(可能性がある)今の仕事を結構愛しているし、その仕事に就けた自分はそこそこラッキーだと思っているが、「可能性がある」という段階に留まっていることが問題だ。現在進行形で「世界を変える仕事をしている」と自信を持って言えるようになれば、今よりもっとラッキーだと言えるようになるのではないかと思う。

 彼は、「Your time is limited. So, don't waste it, living someone else's life.」と言っていた。これは決して「他人を無視して、自己中心的に好き放題に生きろ」という意味ではない。前後の文脈を踏まえれば「(常識や定説などの)他人の考えに従って生きるのではなく、自分自身の考えに従って生きろ」という意味だと思う。
 当たり前だが、自分の思った通りに行動して、ちゃんと目標に到達できる人は強く賢い人だ。弱く愚かな者がこれを猿真似すると破滅する。つまり、自分が思うように自分の人生を生きるには、強く賢くならねばならない。「強く賢く」と書くととても凄い人に見えるが、ここで言っているのは、自分のやりたいことをやるのに「必要な因子を持っている」ということだ。世界を変えるのに必要な因子は多い上に難易度も高いだろうが、静かに生きるのに必要な因子はそこまで難しくはない。医者になるには努力も資金も時間も必要だろうが、単純労働従事者になるにはそこまで難しくはない。謂わば、「身の程を知る」という言葉が教える現実は存在するのだが、しかし、敢えて「身の程なんて知るな」というのが「Stay hungry. Stay foolish.」というメッセージでもある。
 世間の多くの人が「身の程知らず」とバカにするようなことに成功する人がいる。これは、「世間の多くの人は知らないが、客観的事実としてはちゃんと必要な因子が揃っていて、そのことを本人だけは分かっていた」という状態なのだと思う。そういう状態の時、他人の意見など聞いてはいけない。地球が平らだと信じている人の意見を聞いていたら、Columbusは新大陸を発見できなかったのだから。これは「Stay hungry. Stay foolish.」の典型だろう。
 彼が亡くなる少し前の8月11日、Appleの時価総額はExxon Mobileを抜いて世界最高だった。
 Columbusは新大陸を発見したが、Steve Jobsは新大陸を創ったようなものだった、と言ったら言い過ぎだろうか。
posted by 角田 健治 at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 語録 〜負債の部〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月06日

耳は広く、目は的に

 今日、異業種交流会にて、他人から受けた質問に答える際、咄嗟に出た言葉。
 自分の目標達成に役立つ情報がいつ引っかかるかなんて分からない。耳は、常に情報収集に貪欲であらねばならない。一方で、目的から大きく外れたことに労力を割いていてはいつまでも経っても到達しない。目は、常に目標を見つめて、誤った方向に進まないようにせねばならない。
 これが大事を成す者の姿勢だと思う。
posted by 角田 健治 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 語録 〜資本の部〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする